今週も無観客での開催。なんとかG1までには事態が収まっていてほしいです。
今週はクラシックの重要な前哨戦である弥生賞ディープインパクト記念とチューリップ賞の2つが行われます。本番に向けて注目したいレースです。
もう1つは高松宮記念の前哨戦であるオーシャンS。3歳馬より古馬のレースの方が適正や能力が測りやすいので、今回はこちらのレースを予想したいと思います。
それでは各馬の特徴を探っていきます。
G3 オーシャンS
中山競馬場 1200m 外回り 別定重量
出走馬の特徴
1 タワーオブロンドン 牡5 58.0kg ルメール騎手
- 昨年のスプリンターズS勝ち馬で、パフォーマンスを見るとやはり1200mが一番合っている。
- 今回は出走馬の中で1頭だけ2kg重い58kgを背負うので、そこを考慮する必要はあるが、58kgを背負っても重賞で2着、3着に来ている。メンバーもそこまで揃ってないので、走れる態勢が整っていれば馬券圏内は堅そう。
2 ダノンスマッシュ 牡5 56.0kg 川田騎手
- 先行でも差しでも競馬できる自在性がある
- 昨年のスプリンターズSで3着。タワーオブロンドンに負けているが、勝ち馬はスムースだったのに対して、この馬は馬群に包まれて抜け出せなかった。能力は同じぐらいだと思うので、斤量2kg差ある今回は勝っておきたい。
3 ナインテイルズ 牡9 56.0kg 野中騎手
- どのポジションからでも競馬できる
- 末脚で使える脚は短いので、ロスなく内を回ってこられる枠を引いたのはプラス
- 一瞬の脚をどう活かすかが好走のカギ
5 グランドボヌール 牡6 56.0kg 城戸騎手
- 中京で2勝クラス・3勝クラスを勝った時、直線でよれながら走っても2着に差をつけて勝っていて能力を感じた ⇒昨年の中京記念で5着、ダートだが重賞を勝った
- 佐賀でダートの重賞を勝っているが、右回りだと外に膨らむように走っている感じでバランスが悪く見える
能力はあるが、右回りがどうか。
6 キングハート 牡7 56.0kg 北村宏騎手
- 一昨年のこのレースの勝ち馬
- スピード勝負になると分が悪いのである程度時計は掛かって欲しい
- 先行でも差しでも競馬できる自在性がある
- ここ2戦,中山1200mで58kgを背負っていい競馬をしているので、斤量が2kg軽くなるのはプラス
7 エンゲルヘン 牝6 54.0kg 石川騎手
- スタートダッシュが速く先行できる
- 良馬場が良い
- 重賞初挑戦
2走前の勝った競馬、逃げて早めに仕掛けて押し切るのが理想。
8 ダイメイプリンセス 牝7 54.0kg 秋山騎手
- 短距離重賞2勝でここでは実力上位
- 夏に状態を上げる馬のようで、気になるのはそこだけ
10 ナックビーナス 牝7 54.0kg 横山典騎手
- 一昨年の高松宮記念3着馬で実力上位
- この馬のパフォーマンスの中で印象深いのは、一昨年のキーンランドC。いいペースで逃げ、直線でもギアを上げて後続を突き放し2着に2馬身半差をつけた。昨年のキーンランドCも強い内容だった。競り掛けられ厳しいペースでの逃げになったが5着に粘った。
- あまり速いペースでいくと最後甘くなってしまうように見える。(それでもいい所まではくるが)
- 牝馬だがパワー型なので、力の要る馬場(緩い馬場は疑問だが)で後続にも脚を使わせながら、自分も無理しないペースでいくのが理想か。(脚を溜めて逃げることもできるが、瞬発力ではもっと上の馬がいるため)
11 カッパツハッチ 牝5 54.0kg 丸山騎手
- ここ4戦1000mを続けて走っていて、折り合い面は心配 ⇒逃げるのは1つの手
- 1000mの重賞で2着になっているようにスピードはいいものを持っている
- 今回の舞台である中山1200mでも勝ち星を上げていて楽しみはある。
13 エスターテ 牝5 54.0kg 丸田騎手
- 距離は1600mまでは守備範囲だが、行きっぷりを見ると1200m~1400mが良い
- 瞬発力タイプではなく、持続力が優れたタイプ。なるべく前につけたい。
- 馬場は、速くなりすぎたり緩くなりすぎると厳しい
- 戦績を見ると3着以内に入ったのは斤量が軽いときのみ。
- 重賞初挑戦
14 レジーナフォルテ 牝6 54.0kg 杉原騎手
- スタートがよく先行できる
- 速いペースでいきすぎると最後甘くなる
- 昨年のバーデンバーデンCが印象的。差し馬が上位を占める流れを先行して5着に粘った。
- 時計はある程度かかって欲しいタイプか
レース展開
何が何でも逃げたい馬はいないが、先行したい馬やスピードで押し切るタイプの馬が何頭かいる。その馬たちが外枠に多く入ったので、先手を主張していけばペースは速くなりそうだし、牽制し合えばペースは遅くなる。
実力勝負だと分が悪い馬たちにとってはペースは落ち着いてほしいだろうし、内枠を引いた人気馬たちは馬群から抜け出すのが難しくなるかもしれない。そうなると真ん中辺りの枠を引いたナックビーナスに流れは向きそう。
ペースが速くなれば馬群がばらけるので堅い決着になりそう。
さいごに
やはりタワーオブロンドンとダノンスマッシュの2頭が強いと思いますが、前哨戦であることと内枠を引いたことで少し不安要素は増えた気がします。
当日の馬場傾向や各馬の状態をよく見て狙う馬を決めたいです。
▼先週の馬場傾向はここに書いています。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。