大阪杯の前哨戦としての位置づけである金鯱賞が日曜日に行われます。
昨年の皐月賞馬サートゥルナーリアが出走します。今回の結果によって、今後の方向性が決まってくると思うので注目の1戦です。
この記事では、金鯱賞に出走する馬の特徴を探ります。
サートゥルナーリアは左回りが苦手なのかについての考察も書いています。
G2 金鯱賞
中京競馬場 2000m 別定重賞
出走馬の特徴
2 ラストドラフト 牡4 吉田隼騎手 56.0kg
まだこの馬のキャラクターをつかみ切れていないが、わかったことは
- 切れ味勝負では分が悪い
- 渋った馬場もこなせる
前走G2で3着しているように力はある。
3 ニシノデイジー 牡4 田辺騎手 56.0kg
- 昨年のダービー5着馬
- 馬場は良い方がパフォーマンスはいい
能力はあるはずだがいまいち成績を残せていない。近走は、距離が長いのか、道悪がダメなのか、まだ敗因を特定できずにいる。
前日に雨予報が出ているのは良くないが、当日どこまで乾くか。距離短縮と左回りに替わってパフォーマンスを上げられれば。
4 ダイワキャグニー 牡6 内田騎手 56.0kg
この馬はとにかく以下の2点が重要。
- 馬群で揉まれない
- 自分のペース
これを満たせば能力を発揮できる。ジャパンカップがそのいい例で、逃げて6着に粘った。
今回は先行馬が少ないし、先行しそうなマイネルファンロンが外枠に入ったので先手を主張しそう。
5 サトノガーネット 牝5 岩田望騎手 54.0kg
- スタートダッシュが遅いので後方のポジションになる
- 道中の進んでいき具合を見ると、2400mぐらいがちょうどいい
- 忙しい距離でも直線は堅実に伸びてくる
- 馬体重がそれ程ないので斤量は軽い方が良さそう
6 サートゥルナーリア 牡4 ルメール騎手 58.0kg
- ホープフルS、皐月賞とG1を2勝し、有馬記念でも2着。実績はダントツ。
- 左回りでは4着、6着と全くダメではないが、まだ勝てていない
サートゥルナーリアは左回りが苦手?
今まで左回りで走ったのは3歳時に2回、日本ダービーと天皇賞・秋を走った。
日本ダービーの時は、ゲートの中で暴れてしまい出遅れ。出していったが折り合いは比較的すぐについた。
直線を向くと一脚使ったが、残り200mぐらいで脚が鈍りゴール前では止まってしまった。
有馬記念(2500m)でタフな流れを2着しているので、この時の敗因は距離ではないと言える。
天皇賞・秋の時は、ゲートでの落ち着きはあったが出遅れ。出していったら掛かってしまい、序盤は力みながら走っていた。
直線粘っていたが残り100mで止まってしまった。
この2戦以外では落ち着いて走れていて、結果が出ている。なので、敗因を探る一つ目の鍵は陣営からコメントも出ていたように、この「落ち着き」ではないかと思う。
現状ではテンションが上がりやすいところがあるので、道中折り合いに専念し脚を溜めて末脚を活かす競馬が合っている。
もう1つ、レース映像を見ていて気になるところがある。それは「手前の替え方」だ。まだ自分も完璧に理解していないが、競走馬は人間のように進行方向に正対して走っているわけではなく、どちらか左右の前脚を前に出し体は少し傾けて走ってい(右手前なら右前脚を前に出している状態を指す)。
手前を替えることで脚にかかる負荷が分散されるため、レース中には数回替えることが普通である。そして、直線からコーナー、コーナーから直線と変わるときに手前を替えるのが理想だと認識している。また、直線でも数回手前を替えるものである。
サートゥルナーリアは左回りで走った2回とも、4コーナーから直線に向いたときには手前は替わっているが、直線ではずっと同じ手前で走っているように見えた。それで失速してしまっていると推測した。
結論としては、G1でそこまで差のない競馬ができているし、このメンバー相手なら上位に来られるのではないかというものだ。
そして、上に挙げた2つの要因に共通して言えるのは、経験を積むことで克服できることだという事。馬体もまだ成長の余地を残しているように見える。
素質はかなりのものがある馬なので、肉体面と精神面の課題をクリアして大きな舞台で活躍してほしい。そのためにも今回は結果を出してほしいと思っている。
7 ギベオン 牡5 福永騎手 56.0kg
- 2018年の中日新聞杯(金鯱賞と同じコース)の勝ち馬
- 前に行くと終いの脚が甘くなる気がするので、道中の折り合いとどれだけ脚を溜められるかが好走の鍵か
- 馬場は良い方がよさそう
8 サトノソルタス 牡5 藤岡康騎手 56.0kg
- 切れ味勝負では分が悪く、長く脚を使いそうなタイプで、馬群から抜け出すよりはスムースな競馬がしたい
- ノベンバーSでは、後ろから並びかけられて闘争心を出してギアを上げた。好位あたりのポジションにつけて、併せ馬になる競馬が合っていそう。
9 ブレスジャーニー 牡6 松若騎手 56.0kg
一瞬の脚しか使えない印象だったが、キャピタルSでは長く脚を使えていた。道悪が相当得意か、マイルぐらいの距離がちょうどいいのか。
どちらにしろ、道中は脚を溜めて直線でどれだけ末脚を爆発させられるか。
10 ロードマイウェイ 牡4 川田騎手 56.0kg
- ここまで5連勝で、前走G3を制覇。連勝というのは中々できるものではないし、レース内容もペースに恵まれて勝ってきたというわけではないので力のある馬だと判断してもいい
- ゲート内の駐立や走法など、まだ良くなる余地がある。徐々に良くなってきている
- 毎回インパクトのある勝ち方ではないが連勝できるというのは相手なりに走れるということ。今回も走ってくる可能性は高いとみる
12 マイネルファンロン 牡5 丹内騎手 56.0kg
- 前の馬を抜かそうとしなかったり、抜くとフワッとしたり仕掛けどころが難しそう
- 近走で好走した時は展開に恵まれた感がある
- 前走は引っ掛かり気味だったので、今回は折り合いが鍵
レース展開はどうなる?
ダイワキャグニーがハナに行くと予想する。揉まれたくないはずなので、スローにしすぎると捲られたりする恐れがあり、ある程度のペースで行きつつも自身も脚を溜めるのが理想か。
ハイペースにはならなさそうで、前半はややスロー~ミドルペースになりそう。あとは、勝負所で動く馬がいるかによって変わってくる。
前日に雨予報が出ているので、馬場状態によってもどういうレースになるかは変わってきそう。当日の馬場状態も確認したい。
現時点での予想(本命・上位評価の馬)
◎サートゥルナーリア
〇ロードマイウェイ
▲ギベオン
ここでは実力が抜けているサートゥルナーリアを本命に。
2番手以下は実力差はほとんどないとみて、騎手への信頼度からロードマイウェイを対抗、ギベオンを3番手にしました。
最終的な予想はTwitterに書く予定です。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。